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『アントニオ猪木を演じる男』

iniki

先月、モハメド・アリの死去から40年
前の、アントニオ猪木との一戦が再評価
される。伴い4度目となる【1976年
のアントニオ猪木】を手に。読み終えて
改め感じたのは、著者・柳澤健はアント
ニオ猪木の【正体】を暴いてやろう。が
そのテーマであると確信するものでした。

1976年、アントニオ猪木の行った特
異な四試合のうち、三試合はテレビで見
た。ルスカとの試合では得意のプロレス
を。他の三試合は、その後のレスラー人
生で見ることのないガチンコ・マッチを
行いました。アントニオ猪木と言う類い
稀なキャラクター、その覆面を被った男
の正体を追うドキュメントに思えてきた。

柳澤健の謎解きは、実にあっ晴れである。
見事に猪木を丸裸にしてみせた。悪意が
ある。とも思え、数々の謎を解く著者は
危険人物につき。恐るべき執念と筆の威
力だ。アントニオ猪木を演じた男・寛至
は、今も覆面を被り、それを続けて居る。

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