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『暁の宇品』

著者・堀川惠子は広島で生まれ育ち、様々な視点
から『ヒロシマ』を見つめてきました。3年前に
初めて読んだ著書『原爆供養塔』、被爆二世であ
りながら、供養塔の存在すら知らなかった。緻密
で丁寧な取材を重ねた一冊に心を揺さぶられまし
た。この度、新聞の書評欄でタイトルと著者の名
を発見するや、そのまま書店に走る。も、既に売
り切れ。取り寄せをお願いし1週間ほど待って手
元に届く。広島市民ならば誰もが知る『宇品港』。
そこは日本の「海の戦争」を支えた軍時史上、最
も重要な【輸送基地】でもありました。兵隊を戦
地へ運ぶだけではなく補給と兵站を一手に担いま
した。また、被爆直後の迅速な救助活動も。本書
に登場する(三人の)人物は、歴史に名前を刻ま
れることは有りませんでしたが、それぞれが『宇
品』の歴史における重要な歯車となりました。著
者の熱意と行動で、埋もれた(未解明な)真実に
光を。よくぞここまで、良書に出会えた喜びあり。

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