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『原爆スラムと呼ばれたまち』

遠いむかしの記憶を辿り、いつか読んでみようと
思った本書。【原爆スラム】とは、広島市の中心
部・本川沿い「相生通り」のスラム(不法バラッ
ク群)を指していう。被爆後の焼け野原跡に10
00戸を超えるバラック住宅がひしめきあう【ス
ラム】と呼ばれる「まち」が形成されました。被
爆後、多くの市民がバラックで雨露をしのぎまし
たが、相生通りのこのエリアだけがそのままの姿
で約30年間、また特異とも取れる存在として周
辺とは異なるコントラストを成してました。古の
記憶では、小学校の低学年時、自宅からほど近い
京橋川・川沿いにも連なるバラック住宅がありま
した。今の広島市民の大半はこの時代につくられ
た「まち」の存在は知らないと思う。ワシはとい
えば、同級生のクラスの何人かは、この「まち」
に暮らしてました。当然ながらこの「まち」も遊
び場のひとつとなる。自作の家屋に長屋、独特の
空気、今もあの頃の情景を思い出すことがありま
す。改めて【原爆スラム】の成り立ちを知りたい
と思い、本書を手にした次第です。今更ながらで
すが知っておきたい、もうひとつの広島市史です。

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