Read Article

『ハワイ・マレー沖海戦』

特撮映画ファンのなかでは伝説とされる
【ハワイ・マレー沖海戦(1942)】
を見る。幼少の頃より、ゴジラをはじめ
特撮映画、円谷英二特技監督に興味を持
つワタシは、この映画の存在は当然なが
ら知っておりました。が、戦時下のプロ
パガンダ映画であるが故に・・今まで見
るコトを避けてきました。この度、幾つ
かの要因が重なり、初めての鑑賞となる。

日米開戦から丁度1年後。となる42年
に公開された本作。当時の海軍省の至上
命令で東宝が製作した、国民戦意を煽る
映画です。至上命令で製作された作品で
はありますが・・肝心の軍事資料は「カ
ツドウ屋は信用できない」という理由に
より、資料協力は殆ど受けられなかった
そうです。戦闘の過程も分からないなか、
特撮の神様・円谷率いるスタッフは、精
巧な真珠湾のミニチュア・セットを作り
撮影しました。全ては制作者の想像のな
かでの作業です。後にワタシたちが知る
日米開戦の其れとは、全くの別モノです。

国民が戦勝ムードに酔いしれるなかでの
公開でした。が・・実際は半年前の【ミ
ッドウエー海戦】で再起不能とも言える
大敗を、大本営はひた隠しにしてました。

同年、同時期・・敵国のアメリカはプロ
パガンダ色の強い映像作品。と言われな
がらも文化の違いをみせる、あの【カサ
ブランカ】劇場公開。二つの作品を比較
するコトでスタンスの格差が分かります。

URL :
TRACKBACK URL :

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

COMMENT ON FACEBOOK

Return Top