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『あとがき』

戦後の復興をかけた五輪開催を翌年に控えた
横浜を舞台に描く社会派ミステリ。書店にて
1960年生まれのワシに【横浜1963】
のタイトルが目に留まり、読んでみたいとね。
感想を言わせていただくと、本編より『あと
がき』に興味を持った。著者・伊藤潤は19
60年生まれの同い年と知る。60年代前半
の雑然とした横浜の空気を再現してみたいと
思い、読者に1963年の横浜に行ってもら
うことを心掛けたそうです。確かに本文より
舞台となる伊勢佐木町あたりの盛り場の饐え
た臭いを感じ取ることができる。60年代の
横浜は知らないけど、広島の歓楽街、白昼の
饐えた臭い好む当時の幼稚園児に、その表現
は懐かしいものでした。著者の描こうとした
時代のにおい(背景)、ワシにはわかります。



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