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『長い後書き』

ほう、石原慎太郎が『安藤昇』を書くのか。本書
を手に取り頁を捲る。なんじゃ、こりゃ。小学生
の国語の教科書か、と思うほどの馬鹿でかい文字。
一度はそのまま本棚に戻すも、この意外な組み合
わせに読んでみよか。と。田中角栄の生涯を描い
た『天才』同様、「俺」という一人称で語られる。
本文そのものも『天才』同様、大した内容ではな
い。上手いなと思わせるのは、これまた『天才』
同様に著者の「長い後書き」だ。へえ、そうでし
たか。とね。本文よりもコチラの方がおもしろい。
27頁ほどの少し長い「後書き」は価値ある「後
書き」と言えよう。この対価が1400円(税抜
き)と考える。なるほどね、幻冬舎に石原慎太郎。

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