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『天路の旅人』

数年ぶりに手にする沢木耕太郎のハードカヴァー。
第二次世界大戦末期、ひとりの日本の若者が、敵
国である中国のその大陸の奥まで潜入した。彼は
ラマ教の巡礼僧に扮した「密探」だった。しかし、
彼は日本が敗れたあともなおラマ僧に扮し、実に
足掛け8年に及ぶ旅を続けることになった。とい
う内容のノンフィクション作品です。本書の帯に
『深夜特急』の沢木耕太郎が「この稀有な旅人の
ことをどうしても書きたい」とある。読んでみた
くなるではないか。しかし、本書を読み終えた感
想をヒトにどうお伝えするかは難しい。ひと言で
いえば「読んだ者にしかわからない」。565頁
の本の中にその人の生涯を【旅】してる感覚です。
新たな『旅文学』の金字塔。というてええでしょ。

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