久しぶりに見た『生きる』。　この映画は
黒澤明の作品のなかでは異色であると思う。
『酔いどれ天使』に出演以降『赤ひげ』ま
での黒沢映画の主役を張っていた三船敏郎
が、唯一出演していない作品でもある。
この映画を見るときには・・今から見るぞ。
と言う覚悟がいるのです。構えて見るのだ。
迂闊にも・・この映画に『金子信雄』が出
演してたコトに今まで気が付いてなかった
のです。　あの『仁義なき戦い』で意地汚
い組長を演じた『金子信雄』は『志村喬』
の息子の役として・・。あまりにも、その
風貌、役柄の違いに、恥ずかしながら今の
今まで・・判らなかった。
歴史的な名シーン『カフェ』のコントラス
ト、『雪降るなかの公園』演出は、何時の
時代に見ても・・目蓋に焼き付き離れない。