山崎豊子【大地の子(全4巻)】を読了。
ひと言で表すと・・中国残留孤児・主人
公の波乱万丈の半生を描いた物語である。
しかし・・巻末の解説にて、著者・山崎
豊子は【残留孤児】と言う言葉は使わな
い。と記され、『残留と言う言葉には意
思があるでしょう。彼等には残留しよう
と言う意思はないのです。日本政府が国
家としての責任を回避したズルい名称の
書き換えで、戦争犠牲孤児と言うのが正
しい言い方である』との怒りを露にする。
其れを読み・・今日の【原発問題】と重
なりました。国の政策として始めた【大
陸進出】も、同じく国の政策で推進して
きた【原子力発電所】も同じようなモノ。
行け行けどんどんで・・無責任に進むだ
け進み、壁にぶち当たったとき、当時の
推進政府(自民党)は、知らぬ顔をして
次の政府(民主党)に責任を転嫁し、反
対側の立場に回りました。・・と言う現
在の政府・民主党も、次の選挙で野党に
回れば、同じコトを言うやろね。たぶん。
無責任な【政府の政策】に翻弄されるの
は、時代は変われど善良なる一般市民だ。
読了後・・この国の縮図をみた感じです。
『国の縮図』
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