ふた月ほど前に、日本のウイスキーの父、
マッサンこと竹鶴政孝の【ヒゲのウヰス
キー誕生す】を読む。忘れてはいけない
もうひとりの日本のウイスキーの父、鳥
井信次郎を知りたくて【美酒一代】を読
んでみた。二冊を読み比べて面白いのは
書き手、対象人物により著者の贔屓が垣
間見えるコトです。読み終えたばかりの
【美酒一代】で、ウイスキーづくりの技
師は【醸造蒸留技師】と【調合技師】と
に分かれると解説。前者・竹鶴政孝の技
術よりも後者【調合技師・ブレンダー】
としての鳥井信次郎の才能が全てである。
と言い切る。なるほど。ワタシ自身の勝
手な解釈では、世界でも高い評価を受け
る日本初の蒸溜所「山崎蒸溜所」初代所
長となった【職人・竹鶴政孝】と、その
時代に民間人の力でウイスキーを育てた
少々言い方は乱暴ですが【商売人・鳥井
信次郎】、どちらの人物の存在なければ、
この国の【洋酒文化】はまだまだ遠かっ
た。言うコトや思いますわ。双方の視点
置いた書物を読んでみて初めて知る日本
ウイスキーの父・物語。読んでみなはれ。
『読んでみなはれ』
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