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『ワシもそう思う』

稲盛

今月の文藝春秋にて【戦争を知らない世
代に告ぐ戦前生まれから日本への遺言】
より稲盛和夫の苦言、提言に目が留まる。

現在の憲法は、制定に様々な経緯はあっ
たにせよ、第九条または前文を含め、理
想主義を貫いている。殴られそうだから
殴る用意をするよりも、殴られないよう
な毅然たる態度を示し続けることが、真
に勇気ある民族が行うべき所作ではない
か。周辺国の挑発はあろうが、平和を心
から愛し、専守防衛に徹する民族に、牙
をむき襲い掛かる国は恐らくないだろう。

最近の憲法改正論議は、そんな理想主義
をベースとする耐える勇気よりも「一歩
前に踏み出す勇気」を強調する。しかし、
その高揚した威勢のいい一歩が、国民と
国家を再び奈落の底に落とす危険性があ
ることを、心の底から理解しなければな
らない。未来を担う若者が「真の勇気」
をもって、平和と希望に満ちた未来を選
び取ることを願う。と、ワシもそう思う。

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