チャップリンの【独裁者】をみる。創刊
号のみ799円のアレです。ワシも好き
やな。1940年、アメリカで公開され
た本作は、当時のアドルフ・ヒトラーの
独裁政治を批判また風刺しつつ、ヨーロ
ッパにおけるユダヤ人の苦境をコミカル
ながらも生々しく描いた彼の代表作です。
その前年、第二次世界大戦勃発直後、ナ
チスがポーランドの大部分を占領し、ユ
ダヤ人は近隣国へ安全と平和を求め移動。
当時は、日本もアメリカも未だ戦争には
参戦してません。しかしながら映画公開
のひと月前、日本は【日独伊三国同盟】
締結。翌年、諸々の交渉決裂により日米
開戦へ。そんな情勢の中での公開でした。
チャップリンは独裁者・ヒトラーをパロ
ディとして、この作品が示した【批判】
の眼差しを娯楽映画で表し、世界の人々
に見せたこと自体に大きな意味があった
とされてます。【娯楽映画】の向こう側
を知れば、歴史の見方も変わってきます。
危険を顧みず、ナチスのパリ入城の翌日、
同じパリで撮影された本作のラストシー
ンの大演説。周囲の反対を押し切り、平
和への戦いを6分間のフィルムに焼き付
けたそうです。今に語り継がれる、人類
史上に残るあの名シーンが生まれました。
歴史と映画を重ねてみると・・その向こ
う側の真実が見えてきます。映像は語る。
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