朝刊にて、漫画家の谷口ジロー死去を知
る。【孤独のグルメ】や【犬を飼う】な
ど味のある作品が多いなか、ワタシ自身
は【遥かな町へ】が好きだ。48歳の主
人公が、意識はそのままに・・34年前
(昭和38年)の中学時代にタイムスリ
ップする話。普段、漫画は読みませんが
上下2巻のこの作品は毎年、夏が近くな
ると本棚から引っ張り出して読みはじめ
ます。否、読むと言うよりも眺めるかな。
丁寧に描かれた鳥取県倉吉市の情景や主
人公の生活描写に飽きることなく何時ま
でもそこから目が離れず、彼方の世界に
引き込まれる。訃報を知り、谷口ジロー
は遥かな町へ帰って行ったのだなと思う。