20数年ぶりに【未来世紀ブラジル】を
みる。初めてみたのは1986年のロー
ドショー。物語はジョージ・オーウェル
の【1984年】を踏襲。管理社会をシ
ニカルな視点で捉え、夢と現実の交差が
織り成す狂気の世界をブラックユーモア
満載した「20世紀のどこかの国」の話。
近未来と言う設定ですが、建物やインテ
リアはレトロ趣味でアールデコ調、凝り
に凝った美術設定がこの作品の魅力です。
久しぶりにみる本作は再発見する場面も
多く、見ていてここち良い。そのディテ
ール表現は同年代の映画【ブレードラン
ナー】と比較してみたくもなる。とにか
く、そのヴィジュアルが素晴らしすぎる。
ハッピーエンドとならないエンディング
に監督・テリー・ギリアムの頑固なまで
のこだわりあり。随所に監督のこだわり
とクセが表れるSFカルト映画の金字塔
だ。もちろん、好きな作品のひとつです。