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『原爆の語り部 証言者の会』

6日、帰省の際、市内・安楽寺で行われ
た【原爆の語り部 証言者の会】に参加
してきた。2年ほど前に読んだ新聞記事
より、その会の存在はずっと気になって
ました。広島市内のバーで10年以上に
わたって被爆者の証言を聞く会を主宰し、
昨年7月、37歳で亡くなったバー店主
富恵洋次郎さんが始めた【証言者の会】。
開催は、実に146回を数えるそうです。

毎月6日に開催されるこの会は、冨恵さ
んが亡くなった後も受け継がれ、それを
知り、この日に合わせ今回の帰省となる。

146回目の証言者は、安楽寺の前住職
登世岡浩治さん。15歳の時に軍需工場
で被爆。2キロ離れた自宅(寺)まで帰
る間に黒い雨に打たれ、顔のただれた人
の群れとすれ違ったそうです。また12
歳の弟さんが全身にやけどを負い、6日
後に亡くなった。その最期を旧市内の地
図と時間軸と照らし合わせてお話された。

登世岡さんも被爆したワタシの家族同様、
長い間、原爆の話は黙して語らず。だっ
たそうです。地獄図の中で亡くなってい
った家族、友人を思うと、言葉にならず
それを語ることが出来なかったそうです。

自宅に帰り、母親に【証言者の会】の様
を伝える。その後・・少しづつ、あの日
の話を聞かせてくれました。お会いする
ことはありませんでしたが、この会を開
いたバー店主・故・富恵洋次郎さんに感
謝です。ワタシは広島の子、被爆二世で
あること。この日、一層それを自覚する。

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