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『23年目の朝』

阪神淡路大震災から23年目の朝を迎え
た。最寄り駅のホームから明石大橋を臨
む。当時は3年後の開通を目指し、両岸
を結ぶ建設途中の橋脚が立つだけでした。

年々、あの日の記憶が薄れてゆく。毎年、
この日を迎える度、1日の出来事を思い
出してみる。早朝、突き上げる揺れから
飛び起き、最初に取った行動は【出口】
の確保。直ぐに玄関のドアを開けた。そ
の時には水道、ガス、電気など、ライフ
ラインは停止。比較的、被害の小さかっ
た垂水区は昼前に電気は復旧し、ニュー
スを見て事の大きさを知る。ありえへん。

その日、長く不安な夜を迎える。鳴り続
けるサイレンのなか、長田、須磨方面よ
り飛んでくる灰が車の上に積もる。枕の
横に靴を置いて寝たのはこの日だけです。
否、眠れなかった。余震は続き、半生で
いちばん長い夜を過ごす。年々、記憶が
薄れてゆく・・時間軸に沿って思い出し
書き記す。忘れてはいけない1月17日。

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