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『再読・未解決事件』

読み終えた本の再読がワタシの中でブームと
なっている。【愚か者死すべし】に続き、本
棚の奥から引っ張り出したのは【警察庁長官
を撃った男】。先月の文藝春秋【警察庁長官
狙撃真犯人「捜査秘録」】をみて、8年前に
読んだ本をもう1度、読み直したいと思った。

1995年3月、國松孝次・警察庁長官が狙
撃された。警視庁は当時の社会情勢等からオ
ウム真理教団による組織的テロとみて警察の
威信をかけた大捜査を展開するも、被疑者等
が起訴されることはなく捜査は迷走する。執
念の捜査の末にたどりついたのは、ひとり老
スナイパーだった。この老人こそが真犯人で
ありながら立件されることはなかった。犯人
はわかっていた・・のに、警察上層部のある
目的のために捜査は封印され事件は時効をも
って葬り去られた。まるで映画か漫画のよう
な【未解決事件】の謎を紐解く一冊。読み応
えあり。この老スナイパーを実際に取り調べ
た元警視庁刑事・原雄一がこの3月に上梓し
た【宿命】は、本書以上に説得力があるとの
こと。読んでみる必要がありそうだ。ぬうう。

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