昨年1月に他界した政治家・野中広務の評伝を
読む。遅ればせながら、以前より機会があれば
と思うてました。出自による不当な差別と闘い
つづけ、自分の信条のためには恫喝や懐柔をも
のともしない野中は【影の総理】【政界の狙撃
手】と恐れられた一方で、常に弱者の対し優し
さを持っていたようです。現役時、毎日「夜討
ち朝駆け」の記者団に対し、口癖のように『君
らの向こうに国民がいる』と誠実に応えてたそ
うな。2003年に政界引退、今の与野党にこ
れだけ骨のある議員さんは居ないよね。【叩き
上げ】からそのポジションに就いた人物と言え
ば、今なら菅義偉・官房長官に当たるのだろう
が、ちょっとね。厚みが違うでしょ。読み終え
てもう少し【影の総理】を知りたいと思った。
『影の総理と呼ばれた男』
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