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『石本秀一伝』

おもろい男が居たものだ。そのタイトルに偽
りなし、読み応えありの565頁の大作です。
広島商業で全国制覇4回、大阪タイガースを
2期連続優勝に導き、広島カープの初代監督
に就任するも、草創期は資金難で球団解散の
危機に瀕し、独自の知恵と行動で資金集めに
奔走し球団持続に尽力した【熱血漢・石本秀
一】の実録史。独自の投球理論、打撃理論で
数多の名手を育て、上田利治や古葉竹識、阿
南準郎など、後に球界を代表する指導者の育
成も。【日本野球】に果たした貢献度は高い。

物語の主役・石本秀一は、明治30年、我が
家より東にほぼ1キロ離れた町で生まれ、広
島で育った野球人だ。本書ではワタシの出身
小学校や今は存在しない懐かしの料亭や商店
などの登場に驚かされ、忘れかけてた古の街
並みが目に浮かぶ。【野球史】でありながら
【広島市史】でもある。読み終え、亡き父親
に読ませてあげたかったな。と思うのでした。

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