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『ありがとう広島』

午前9時過ぎ、毎年恒例24時間弾丸・広島
帰省から自宅に戻ってきた。昨日、8時過ぎ
に広島に着くや、墓参りからその足でリニュ
ーアルオープンの【平和記念資料館】へ。1
時間半ほど仮眠して、今月末に母親が膝の手
術とリハビリ入院に伴うこれからの話を。夕
食を終えた後、旧友と盛り場に繰り出す。こ
こまで何時もの行動パターンです。午後11
時過ぎ、友人たちと実家の前で別れ、そこか
らひとり歓楽街へ戻る。行きたい場所がある。

そこは【swallowtail】と言う酒場。2年前、
当時の新聞にて末期の肺がんを患いながら経
営する店で、原爆【被爆者の証言を聞く会】
を開いてきたバー・マスター富恵洋次郎さん
の行動と死去を知り、その店に行きたいと思
った。被爆二世である自身の意向がそうさせ
た。しかし、店主亡き酒場の扉は閉ざされて
いた。その後、営業が再開されたことを知り
今までに3度、酒場の前に立つも扉は開かず
この度、4度目にして初めて店のなかに。2
年前よりこの場に臨場したいと願い、故人の
過ごした空気に触れたいとも。今は元のスタ
ッフの女性や友人が7月まで通常通り営業を
続けられるそうです。その後は未定とのこと。
伺った理由を語り、またいろいろ話をお聞き
しました。来れて良かった。故人の暖かさ伝
わる時間を過ごすことができ、また、得るも
の多いこの度の帰省でした。ありがとう広島。

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