著者・森田恭通は日本を代表するデザイナーであ
るとともに、稀にみる【人たらし】でもある。そ
の人脈術に『自分がされたら嫌なことは人にしな
い』『自分がされて嬉しいことは人にする』を基
本に『人と会う時にはお土産を必ず持っていく』
とある。確かに・・午前2時、深夜の酒場に巨匠
がひとり、出来立ての『たこ焼き』を手にふらり
と。が、幾度も。この気遣い、なかなか出来まへ
んで。本書ではシゴトに関する【手の内】を惜し
げもなく披露。その仕事術、若い時分よりの【遊
び】からくるもので、他のデザイナーさんには真
似の出来ないこと(笑)。その経験から【デザイ
ンの引き出し】も多様である。著者はそれを『経
験に裏打ちされた妄想』という。ご縁あり、巨匠
とカウンターを挟んでのサシノミから、目から鱗
の逸話も聞かせていただきました。本書はそれら
【手の内】一部を記したものと解釈する。深いわ。
『未来を予知する妄想の力』
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