昨晩の午後８時過ぎ、今日はここまでかと片づけ
を始めてたら、階段を下りてくる足音。常連のお
ふたりさんご来店。一筋縄ではいかぬ酒場道の高
段者です、おおっ、ありがたいぞ。「８時半まで
やで、もっと早い時間に来いよ」に「まだ８時や
ん、そんな早い時間に無理やわ。えっ、もう閉め
んの？　呑ませてえや」「いや、あかん」の押し
問答の最中、電話が鳴る。「今日はもう終わりで
すよね」に「ああ、ご無沙汰してます。そうなん
ですわ、すみません」。声の主は東京から出張で
来阪、こちらも酒場道高段者。飲み屋で８時半以
降の酒の提供が出来ないなんて、ワシもつらいわ。
彼らの言葉を借りると「呑んだ気がせんわ」とな。