先週より並行して2冊の本を読む。『武漢病毒襲
来』と、この『菅原文太伝』。著者は松田美智子。
以前に読んだ『評伝 三船敏郎』の丁寧なシゴト
から、この度の評伝も。遅咲きのスターは『飢餓
俳優』とも言われました。飢えた野良犬のような
ギラギラとした目、その佇まいと存在感に圧倒さ
れ、中学の2年から高校を卒業するまで殆どの出
演作品を、煙草の匂いの染み付いた劇場の真ん中
にひとり陣取り観てました。この鋭気はね、今の
俳優さんには出せんよ。『評伝 三船敏郎』同様、
丁寧なシゴトで読み応えあり。売らんかな、出版
社の意向か、タイトルの『仁義なき戦い』は要ら
んわ。『新潮社』よ、そこは仁義に悖る行為やで。
『評伝 菅原文太』
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