1961年、4人の若者が「99ドルで99日間
の全米横断バス旅行」に旅立つ。海外旅行なんぞ
自由に行けなかった時代の話だ。読み始めてみる
と、彼ら4人は『ええとこの子』で、なんや、そ
うかいな。と思うも、1961年、当時のアメリ
カに大いに関心を持つ者として、最後まで付き合
うことにしました。彼ら4人がお膳立てされた機
会であったとしても「原爆投下を決断した男」ハ
リー・トルーマンやロバート・ケネディに面会し
たことは稀有な経験である。また、バス旅行で体
験した、白人は前の席へ、黒人は後ろの席へ、日
本人は・・彼らは何を見て、何を見なかったのか。
半世紀を超えた今、その足跡をたどり、米国在住
の歴史研究者となった旅行者の娘(著者)が19
61年から現在に至るまでの日米の戦後史に思い
を馳せる。期待してた内容とは異なるものでした
が、「帝国」の側面(実像)を知る一冊ではある。
『1961』
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