『ドライブ・マイ・カー』を（映像ソフトで）見
る。見たあとに原作を読む。正直を申し上げると
巷での評価がなければスルーしてた映像作品です。
見終えた感想は、面白かった。直後、原作を読み
たくなり書店に走る。映像作品は３時間もの長編
ですが、原作は５０頁の短編小説。原作を元に大
きく加筆した【脚本】に本作の面白さがあるよう
思う。出演者は多くない作品でありながら複数の
民族から成る構成は新鮮に映りました。邦画とい
う概念からは外れヨーロッパの映画を彷彿とさせ
る感覚でしたね。長いストーリーのなかでその要
所要所に挟まれるドライブ・シーンがええ味を出
してます。ドライバーの彼女は小説のイメージと
ぴたりと一致。それと、リアルな感じのセックス
シーンも新鮮でしたね。そうそう、こういうシー
ン、今までなぜ撮れなかったかなあ。妻との記憶
が刻まれた車、聴けなかった秘密、たどり着く場
所・・ドライブ・マイ・カー。じわりと沁みます。