直木賞受賞作品・今村翔吾の『塞王の楯』を読み
終える。ダブル受賞となったこの度の直木賞、先
に読んだのは米澤穂信の『黒牢城』。二か月遅れ
ての読了です。どちらも歴史小説、ともに読み応
えあり。本書『塞王の楯』は、安土桃山時代末期
を舞台に、城を守る「最強の楯」である【石垣】
を造れば、戦を無くすことができると考える「穴
太衆(あのうしゅう)の石工(いしく)」を主人
公に据えた戦国小説、実に550頁の超大作です。
読み始めから間もなく、ロシア軍によるウクライ
ナへの侵攻が始まりました。本書・主人公とその
城主が矢面に立ち「戦と関わりのない民」を守る
様は、現在の【ウクライナ】首都を巡る攻防と重
なります。今、お薦めしたい一冊、必読の書です。
『塞王の楯』
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