先日、津村節子の『紅色のあじさい』を読み、著
者の夫・吉村昭が度々登場。その吉村作品を久し
ぶりに読んでみたくなり、本棚から取り出した本
書。3度目になりますか、お気に入りの一冊です。
本書あとがきより 戦争は、人間たちが示したエ
ネルギーが大量の人命と物を浪費したことに戦争
という本質があるように思っていた。 本書は神
話的象徴である「戦艦武蔵」極秘建造から壮絶な
終焉までを克明に綴った【記録文学】の大作です。
戦争という〝愚行〟を否定した上で、「化け物」
と呼ばれた巨大戦艦・建造への狂気的なエネルギ
ーはどこから、当時の技術の粋を結集した建造工
程をもっと知りたい。アタマでその過程を描きな
がら再々読。読む度、この【記録】をNHKか庵野
秀明さんの手で映像化して欲しいなと思うのです。
『再々読 戦艦武蔵』
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