無知は罪なり。本書を読んでそう思う。難民と聞
けば、海の向こう側の出来事、その状況など考え
たこともなかつた。一昨年のウィシュマ・サンダ
マリさん死亡事件で一躍注目を浴びた日本の入管
難民問題を知りたいと思ってたところに、本書の
存在を。ミャンマーやイラン、スリランカの国々
から、命からがら日本に辿り着いた人たちを我々
はどう受け入れてきたのたか。入管に８ヶ月も収
容されたアフガニスタン人の言葉です。「日本政
府はアフガニスタンにお金を出して援助だけして
いればいいと思ってる」「私の人生の最大の失敗
は日本に助けを求めたことです」。本書を手にし
なければそれすら知り得なかった。無知は罪なり。