Read Article

『夢ノ町本通り』

私の夢の商店街には、新刊の書店と古書の書店が
存在してほしい。今月の文藝春秋に沢木耕太郎の
特別エッセイ『夢ノ町本通り』。私(沢木)が好
む商店街、私が夢見る商店街とは、どんなものか。
飲食店としては、和洋中とジャンルを限定しない
オールラウンドの定食の店。キムチがおいしい焼
き肉屋。どんな料理も中華鍋ひとつを用いて強い
火力でさっと仕上げてくれるような、いわゆる町
の中華料理の店。店の棚にスポーツ新聞や漫画週
刊誌が並んでいるような喫茶店。総菜パンが豊富
なパン屋など。その商店街には、新刊書店と古書
店の二つがやはり欲しい。 いいなあ。20代の
カネの無かった時代に【地下鉄あびこ】が最寄り
駅、ひとり暮らしをしてた頃の日々はこんな感じ
でしたね。かつては、駅近くに昔ながらの小さな
書店がありました。自宅アパートまでの帰り道と
重なり、ワシら世代の懐かしい思い、夢見る商店
街がこの短いエッセイのなかにあります。『夢ノ
町本通り』ですか。上手いなあ、沢木耕太郎さん。

URL :
TRACKBACK URL :

COMMENT ON FACEBOOK

Return Top