本書・あとがきより。 大会を巡る汚職事件と談
合事件は国民の祝福や理解を決定的に裏切り、開
催の名誉を踏みにじった。大会運営の責任を背負
う一握りの人物と会社が結託し、華やかな舞台の
陰で利権をむさぼっていた。周囲には実態を知り
ながら見て見ぬふりをし、東京地検特捜部の捜査
が及ぶまで沈黙を決め込んでいる人もいた。二つ
の事件は、開幕までの数々の混乱(新型コロナウ
イルス感染拡大)とは比較にならない、いわば致
命傷だ。とある。本書は読売新聞社会部の記者た
ちが、あらかじめ裏切られた「黒い祭典」の演出
者の正体に迫る渾身の一冊だ。『電通』に丸投げ
しておけば。という甘すぎる【組織委員会】のツ
ケは国民が支払わされることに。本書を読み終え
『関西万博』に目を向けると、大規模イベントの
開催ノウハウを持つ『電通』は「五輪汚職」から
万博・入札参加資格を停止とされ『関西万博』の
開催に「電通・不在」はどう響くか。そんなこと
は誰にでもわかるよね。昨日ですか、会場建設費
の予算は2300億円程度に引き上げるなんて能
天気なことを言うてましたが、それで仕切れるの
かな。政府と万博協会の甘えの構造、丸見えやね。
『五輪汚職』
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