書店の文庫本コーナーで見つけた本書(上下巻)。
著者は帚木蓬生(ははきぎほうせい)。1995
年3月20日の朝、東京の地下鉄・複数路線での
同時多発テロ事件。毒物はサリン。その治療法を
熟知していたのは九州大学医学部でした。九大の
チームは前年での松本サリン事件でいち早く毒物
を特定する。医師たちはいかにカルト教団のテロ
と闘ったのか、上下巻800頁におよぶ【サリン
事件】の全貌。教祖ら首謀者13人の死刑を執行
したことで、事件は幕が引かれたように見えるが
何が終わったというのか、その深層は未だ闇の中
に。当時の法務相は、死刑執行後、一連の事件の
刑事裁判記録を永久保存する方針を表明。この事
件の解明は、後世の研究者に委ねられたと言える。
『沙林(サリン)』
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