1969年、日米最大の『密約』沖縄への【核】
の持ち込みを容認した当時の佐藤首相とニクソン
大統領との合意議事録とは? 佐藤の【密使】と
して交渉に当たった本書の著者・若泉敬が密約成
立までを明かしたドキュメントです。主な登場人
物はこれら3名と先日、他界したキッシンジャー
元国務長官の4名。上下組で617頁、核密約の
真相がこの一冊にある。ここに辿り着くまで、読
み終えるまでに、ながい時間を要する。本書を読
むきっかけになったのはゴールデンウイーク前に
目に留まった『週刊文春』の特別読物。その内容
に興味を抱き、予備知識として5冊の書籍を。あ
る程度の知識を得たうえで本書(本丸)を手にす
る。「他に方法がなかったと信じる」、米国政府
中枢のキッシンジャーたちと真っ向から渡り合い、
悲願の沖縄返還の代償として、有事の【核再持ち
込み】を認める密約を交わし、米軍基地の【自由
使用】という結果を招いた。残痕に苦しみ続けた
著者は1994年に当時の交渉過程を告白した本
書『他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス』を発表。その
2年後、壮絶な死を遂げる。長い間、日本政府は
【沖縄密約】の事実を隠蔽、国民を欺き続けまし
た。いつまで、どこまで、国民を欺くのだろうか。
『他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス』
URL :
TRACKBACK URL :