昨晩は早い時間より、ふたりの旧友ご来店。何年
ぶりでしょうか、店主を含め３人の顔が揃うと映
画の話になります。ふたりとも黒澤明の映像作品
には一過言を持つ、その道の有段者なのだ。昨晩
も脚本家・橋本忍の評伝書籍から本丸・黒澤明の
話に。ある程度の『引き出し』を持たなければ彼
らの話にはついて行けないのだ。話の途中で土俵
から突き落とされることなく話題はつづく。その
内容から、彼らのアタマのなかで描かれてる映像
シーンが見えてきます。分かりますか、この感覚。
『七人の侍』『蜘蛛巣城』『隠し砦の三悪人』か
ら『デルス・ウザーラ』へ。また『ゴジラ-１.０』
の話も。互いにええトシした映画好きのおっさん
の会話は、映画館で長時間の映像作品を観るのが
辛くなったと口を揃える。上映が２時間半を超え
ると、おしっこが近くなってかなわん。上映前に
ちゃんと出し切っておかねば。と笑えぬ話も。数
年ぶりに、この顔ぶれならではの濃厚な（クロサ
ワ）映画の話を堪能しました。ご来店に感謝です。