１９６４年開催の『東京オリンピック』関連
書籍を読むのが好きだ。正確に言えば『東京
五輪』開催（寸前）の緊張感あるドラマかな。
初めてその現場に向き合う関係者や東京都民、
オリンピックというイベントそのものよりも
それを迎えようとする時代背景に興味がある。

ノンフィクションなら【TOKYO オリンピッ
ク物語】【ふたつのオリンピック】。小説な
らば【オリンピックの身代金】。そして昨日、
この【悪の五輪】を手にする。なんでも公式
記録映画の監督を務めることになっていた黒
澤明が降板したところから始まる物語（フィ
クション）、日本が劇的に変貌を遂げた昭和
の『東京五輪』をモチーフに現代エンターテ
インメント小説の旗手が放つ、長編社会派ク
ライムノベルとな。興味をそそるではないか。