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『泥と血』

怪人・許永中の自叙伝を読む。生い立ちからハタ
チを超えた頃の話は、泥と血の修羅場を駆け抜け
た本人ならではの迫力がある。が、ワシら読者が
知りたいと思う【イトマン事件】関連の話になる
と・・どうもね、語られるべきことは語られてな
いような気がする。著者の都合の良い『言い分』
を聞かされてるみたいなのだ。しかしながら、本
人が置かれていた選択肢の少ない境遇(血)から、
泥のなかを泳ぎ渡る【肝】の据わり方、真似ので
きぬ、清濁併せ呑む人であった事実には違いない。

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