今月のはじめに読んだ１９４０年の【幻の東京オ
リンピック】。戦争と政治に翻弄されたその時代、
前大会（１９３６年）ベルリン・オリンピックの
詳細も知りたくなり、レニ・リーフェンシュター
ル監督の名作【民族の祭典】【美の祭典】をみる。
３０年くらい前になるでしょうか・・ＮＨＫのＢ
Ｓ番組で放映されたとき以来となる。記録なのか
芸術なのか、プロパガンダなのか・・いろいろな
視点で捉えることのできる記録映像です。競技を
美的に描くふたつの作品は、公式の記録映画とは
異なり芸術的完成度は極めて高く、当時、最高の
撮影技術を駆使した映像作品でもある。また、映
し出された映像から『もうひとつの日本』を覗く
ことができる。開会式の選手入場で、あろうこと
か選手団は軍帽をかぶり、男子マラソンで優勝し
た孫基禎は日本が植民地として統治支配してた朝
鮮の選手でした。【平和の祭典】からほど遠いベ
ルリン・オリンピック、歴史的事実を映像に残す。