絵本作家の安野光雅さんが亡くなりました。先日、
亡くなった半藤一利さん同様、２０代の半ばに影
響を受けた作家のひとりです。なかでも【旅の絵
本】は、教科書のようにしてた時期がありました。
絵本との出会いは、半人前の雇われデザイナー時
代、１９９０年の『花の万博』開催の３年前、出
展コンペの時でした。テーマを打ち出した『架空
の街（ミニチュアタウン）』での「暮らし」をつ
くり出す作業に、なにもないところから昼夜、無
いアタマから雑巾を絞るように、アイディアを出
してる状況下でこの絵本との出会いがありました。
随分と助けられましたよ。何度も何度も、何百回
も、最初から最後まで絵本の頁を捲りました。昨
日、安野さん死去のニュースを知り、本棚から引
っ張り出してきました。頁を捲り、隅から隅まで。