１週間後に控えたオリンピック開幕を前に、３度
目の『ナチスの森で　オリンピア１９３６』を読
み終える。著者・沢木耕太郎が伝説の監督レニ・
リーフェンシュタールの取材に成功し、ベルリン
オリンピックを紙上で再現した傑作です。その巻
末に三つの『あとがき』があり、最後の『あとが
き Ⅲ』には、現在（２０２１年４月）の著者の苦
悩が記されてます。 著者の言葉より「かわいそう
そうな二度目の東京オリンピックさんを前に、私
はどのように対応したらいいのか迷ってる。以前
と同じように、あくまで大儀のない大会として黙
ってやり過ごせばいいのか。あるいは、惨めで哀
れな大会だからこそ、最後まですべてを見届けて
あげるべきなのか。さて・・」。さて、困りまし
な、どうしたものでしょ。１週間後には開幕です。