『映像の世紀』新シリーズ、今回は【ベルリンの
壁崩壊　宰相メルケルの誕生】。メルケルの評伝
を読み終えたばかりなので、この放送を楽しみに
してました。冷戦下の東ドイツ、抑圧された社会
で見えない将来に絶望していた物理学者のメルケ
ル、１９８９年の政府報道官のひとつの失言から
始まったベルリンの崩壊で、彼女の運命をは大き
く変わりました。絶望の中から希望を掴んだ彼女
は政治の世界へ、そして首相に就任。揺るがない
信念でドイツを、また世界を大きく変えることが
出来ました。「この国に自由が向こうからやって
来たのではなく、私たちが勝ち取ったのです。そ
の裏には、旧東ドイツで危険を冒してでも自由と
権利のために戦った人々がいました。だからこそ
私たちは民主主義を守らなくてはなりません」。
今回もその視点（一羽の蝶の羽ばたきが嵐を起こ
す）、妙技ともいえる映像編集（一連のストーリ
ーからラストのメルケル首相・退任式）は圧巻だ。
歴史を連鎖の視点で捉え直す４５分、見応えあり。