Read Article

『オッペンハイマーを読む』

以前より一度は手にしたいと思ったロバート・オ
ッペンハイマーの本。数ある評伝から本書を選ん
だのは著者・藤永茂が同じ物理化学者であるから。
しかしながら、このワシは高校時分、物理の授業
を最も苦手としておりました。先ずは読んでみよ。

本書・解説より 理論物理学者のロバート・オッ
ペンハイマーは、ロス・アラモス研究所初代所長
としてマンハッタン計画を主導し、広島、長崎に
災厄をもたらした原子爆弾を生み出した。その結
果、「原爆の父」と呼ばれるようになるが、彼自
身は名声の陰で原爆のもたらした被害、さらに強
力な兵器「水爆」の誕生につながる可能性がある
ことに罪の意識を抱き、その開発に反対の意思を
表明していた。 「原爆」投下後の本は何冊も読
みましたが「原爆」製造の本を読んだ記憶はない。
本書は、これまでに数多く書かれたオッペンハイ
マーの評伝をつぶさに再検討し、彼の足跡を辿り
政治に翻弄され、欺かれた科学者の実像に迫るも
のです。来夏、クリストファー・ノーラン監督の
手により映画『オッペンハイマー』が公開される。
その前に、物理学者の実像を知っておきたかった。

URL :
TRACKBACK URL :

COMMENT ON FACEBOOK

Return Top