この時期になるとね、戦争の経験者ではないけど
この手の本に目が留まるのです。生まれは広島じ
ゃけん。戦時下、ラジオは国民に何を伝え、何を
伝えなかったのか? 本書は戦時下ラジオの責任
に真正面から向き合う573頁ものノンフィクシ
ョン大作です。巻末より 太平洋戦争の最中、日
本放送協会企画部長は、ラジオは「国家の宣伝機
関」であり「チンドン屋」であると言い切ってい
た。権力がラジオを支配しようとすればどこまで
やるのか。そして、メディアはどこまで腐り果て
ていくのか。戦時ラジオは私たちに教えてくれる。
古今東西を問わず、権力はメディアをコントロー
ルしようとするものだ。 本書はこれからのワシ
ら国民に、こう問いたいのではないか思う。君た
ちはどう解釈するか、過ちを繰り返すな。と。8
月6日、戦争という過ちを再確認する日でもある。
『ラジオと戦争』
URL :
TRACKBACK URL :