昨年末に購入した『戦後最大の脚本家・橋本忍の
栄光と挫折 鬼の筆』を一気に読み切る。これは
おもろい、読み応えありの476頁。『羅生門』
『生きる』『七人の侍』『切腹』『日本のいちば
ん長い日』『砂の器』『八甲田山』等など、日本
映画史に輝く傑作の制作秘話満載。しかしながら
『幻の湖』という怪作も。読み終えて思ったのは
黒澤明、橋本忍ら【巨匠】と呼ばれた人たちです
ら、時代の移り変わりが読み切れなくなり『退き
際』を誤ったと再確認する。ああ、宮崎駿もそう
やね。本書は、著者・春日太一が生前に行った橋
本忍へのインタビューにはじまり、創作ノートの
検証、遺族や関係者への取材をもとに、その破天
荒な映画人の知られざる【真実】に迫る一冊です。
『鬼の筆』
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