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『記者は天国に行けない』

昨日、大腸・内視鏡検査を待つ病院にて、遅れば
せながら【文藝春秋】今月号を手に取る。なかで
も掲載37回目の『記者は天国に行けない(清武
英利)』は楽しみのひとつ 。 読売新聞・社会部
記者として名を馳せ、その後、球団取締役代表時
に「ナベツネ」に反旗を翻し『清武の乱』を起こ
したあのキヨタケだ。今回は、球団から解任され
「物書き」として一本立ちする『しんがり 山一
証券 最後の12人』刊行に至るまでの紆余曲折
過程を。1997年、名門・山一證券の破綻時に
最後まで会社に踏み留まり、経営破綻の原因を追
求し清算業務に就き【筋】を通した無名の社員た
ちを描いた企業ノンフィクションの傑作です。ワ
シも2度ほど手にしました。蹴られたり、踏みつ
けられても、これが自分なのだというテーマを見
つけたいと、ぬかるみの中でもがき、再起を掛け
た著者と『山一証券元社員』が重なります。刊行
までのメイキング・エピソードとして読み応えあ
り。このヒトしか書けないノンフィクションです。

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