久しぶりに『ブレードランナー』を観た。
今回は『ファイナル・カット』版。何種
類か・・あるみたいですが、最終版をね。
何度みても【美術設定】に尽きる映画だ。
監督リドリー・スコットは、プロダクト
デザイナーの【シド・ミード】に当初は、
ストーリー背景となる2019年仕様の
「カーデザイナー」としてシゴトを依頼。
しかし・・その才能ゆえ、工業デザイナ
ー守備範囲【外】の仕事量で、他のプロ
ダクションデザイナーを圧倒したのデス。
カラーイラストで【車】を描写した際の
背景の混沌としたリアルな表現に監督は
度肝を抜かれ・・車両以外のインテリア、
パーキングメーター、ショーウィンドー
等のセットや小道具のデザインまで依頼。
さらには、背景となる建築、都市の外観、
駅、未来型のコンピュータ等・・ありと
あらゆる『デザイン』を担当したのデス。
その『プレゼンテーション・ボード』と
過程の『エスキース』は、惚れ惚れする
モノで・・後に豪華本としてセット販売
され、それが欲しくて欲しくて・・どえ
らい高額な買い物をした経験があります。
後に・・アニメーション『攻殻機動隊』
や『マトリックス』の【美術設定】が大
いに影響を受けたコトは、その映像表現
から受け取れるのだ。 みる度にスゴい。
部屋の電気を消して、音は少し大きめに、
目を大きく見開いて隅々まで観るのです。
『ブレードランナー』
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