友人よりお借りしてた【そして殺人者は
野に放たれる】を読み終える。本書を読
むまでは全く知らなかった刑法第39条。
【心神喪失者の行為は罰しない 心神耗
弱者の行為はその刑を減軽する】にスポ
ットをあてた本書。正直な話、愉快な書
物ではない。では、その心神喪失者とは
精神病や薬物中毒等による精神障害の為
に、自分のしていることが善いことか悪
いことかを判断したり、その能力に従っ
て行動する能力のない人や、その判断能
力、又は判断に従って行動する能力が普
通の人よりも著しく劣っている人がいる。
刑法では,これらの能力の全くない人を
心神喪失者と言い、刑罰法規に触れる行
為をしたことが明らかな場合でも処罰し
ないようにしてます。知りませんでした。
「犯罪」と「被害者」と「心神喪失」を
真正面から見据えた本書。【殺人者を野
に放つ】を許していいのか。知らないコ
トを知る。司法に対しての疑問を考えて
みる。機会を与えられたように感じます。
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