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『一夜に三度、閉店する酒場・其の二』

磁場

二度目となる一夜に三度、閉店する酒場。
午後11時・・建築家の巨匠、退出時に
入れ違いの男性グループを見て、ニヤリ
と意味ありげな微笑み。さすが、予感は
的中。いえいえ・・それは序曲であった。
酒場道の有段者は、すれ違い様に醸し出
す空気で場にそぐわぬ人種を見抜くのだ。

その後も、難儀なカップルがカウンター
を陣取り一杯の酒を注文した後、何時ま
でも【溶けた氷の汁】を舐めてるぞ。こ
らあかんわ。淀んだ空気を変えなければ。
「はあい、閉店時間でえす」。午前1時、
ここで最初のリセット。男がダメなのだ。

続いて・・またしても、飲まん男性グル
ープ。ぬうう、なんで今夜はこうなるの。
何時もであれば、週末のこの時間は酒場
慣れした紳士・淑女が美酒を嗜んで居る
ハズなのに・・ここで二度目の閉店です。
店主判断で淀んだ空気を、再度リセット。

午前2時、スラング・イングリッシュ炸
裂の姉貴たちの登場。やれやれ、やっと
マトモな客が来たぞ。トークも心地よい。
三度目の閉店はフツウの閉店時間でした。

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