早朝、帰宅途中の電車にて購入したばか
りの【週刊文春】をパラパラと捲り、巻
末のカラーグラビア頁を開いた瞬間に突
然、寝ぼけ眼から叩き起こされる衝撃が。
「ホテルオークラ本館の美しき意匠」と
題した見開きのメインロビー写真に釘付
けとなる。美しい、美し過ぎる。日本古
来の紋様、植物を模した意匠、伝統工芸
の技から成るホテル本館がこの夏、50
数年の歴史に幕を下ろし惜しまれながら
閉館されるそうです。かく言うワタシは
実は、このオークラに行ったコトはない。
今まで幾度となくホテルの写真を見なが
ら、行っておかなければ。と今日に至る。
閉館を前に【文藝春秋】にて長期にわた
り「ホテルオークラの輪郭 その一辺」
と言う広告がシリーズで掲載。月に一度、
臨場しなくとも、その贅沢な空間の輪郭
を表す写真と洒落た一文に故きを温ねて
新しきを知るホテルの風格が伝わってき
ました。何よりも好きな紙面広告でした。
50年前が【未来】に見えるこの頃です。
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