ひと月ほど前、友人に薦められた一冊。遅れ
ばせながら先日購入。2011年の東北大震
災・被災地で、死者を身近に感じる奇譚が語
られているという。最愛の家族や愛しい人を
大津波で失い、悲哀のなかで生きる人びとの
日常に突然起きた不思議な出来事。それは大
切な【亡き人たちとの再会】ともいえる体験。
著者・奥野修司は、はじめはこのテーマ(3
・11後の霊体験を聞く)に消極的でしたが、
事実かどうかを確かめながら慎重な取材を続
ける。阪神大震災においては、このような霊
体験談は殆どなかったそうです。全体の半部
まで読んだところ。言葉を選び、丁寧な聞き
取りであることが伺えます。ここまでは素直
に言葉通りに読み、受け取ることができまし
た。あとの半分、言葉を見落とさないように。