平成の終わりを前に、今年はじめて【燃えよ
ドラゴン】をみる。今までに何十回みたでし
ょうか。否、１００を超えてるかもしれない。

この作品を最初に観たときのことを思い出し
てみる。実に４５年も前、今は存在しない広
島の【リッツ劇場】という映画館で。『スゴ
い映画がある』という触れ込みだけで映画の
内容も知らず、兄と観に行きました。映し出
されたのは小柄な猫のような男と小太りの男。
そう、この男です。あれよあれよと、この小
柄な男が小太りの男を畳み込みました。今の
はなに？　物語はこのシーンから始まる。コ
マのように回りながら蹴りを出したり、鎖に
繋がれた短いふたつの棒を自由自在に操る男。
なんなんだ、このヒト。ブルース・リーって
中国人なのに何で欧米人のような名前なん？
極めつけはね、帰り際に購入したパンフレッ
トに記載されてた『既に故人である』の文字。
でえええぇ、なんじゃそりゃあ。そう、すべ
てはここから始まったブルース・リーの物語。