昨日、矢沢永吉、最後の写真集『俺 矢沢永
吉』が刊行された。今年、70を迎える永ち
ゃんですから、これが最後の写真集となるの
でしょう。と言うても前回の出版は1995
年なので、実に24年ぶりなのだ。写真集の
内容は想像通りでしたが、要所要所にその年
代のコメントやインタビューも。巻頭の言葉
がいかにもこのヒトらしい。そこからの抜粋
です。『振り返れば、時代時代を必死に闘い
生き抜いてきた。時には時代に抗って、時に
は時代に我が身を任せて。言えることがひと
つだけある。それはいつの時代も俺は俺であ
り続けたということだ』。『誰から求められ
たワケじゃない、ラクする術なら知っていた。
でもそうはしなかった、結局、しんどいほう
を選んでた。だから、俺は俺であり続けた』。
『重ねて言おう。 俺、矢沢永吉。俺は俺で
あり続ける。これまでも、そしてこれからも。
どんな時代でも』。らしい、原寸大の言葉だ。
初めて建てた自宅。そこには連日連夜、熱狂
的なファンが押し寄せ、たまらず自宅は手放
し、空き家となった住居は落書きだらけとな
った写真や、オーストラリアで35億円もの
詐欺被害の顛末も、このヒトならではの落と
し前の付け方で。ぎゅっと詰まった一冊です。